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もっと人間のかたちをしてくるように


by s_koma
と、ドイツのえらいえらい作家は仰ったわけですが、
ニートと紙一重なあたりがすばらしい名言だと思います。

就活中です。
3月中にも何社か選考あった、
はずだったけどES落ちまくって春休みフリーダム\(^o^)/

ヒマなので化粧の練習をしてみた。
「ノーメイクは社会にでたら失礼にあたる」
またまた萎えるご冗談を

というかノーメイクと言っても化粧水と乳液と、
日焼け止めあたりはつけてるわけで、
これ以上お肌の上で粉とか汁とかブレンドしても
あまり清潔さを感じないのだが…。
日焼け止めって化粧する前?後?
こんなことなら大学デビュー(笑)の時期に色々試しとけばよかったぜ!

久しぶりの面接で面白かった質問。
「親になる気はあるか」

ちょっと詰まった。
「子供がほしいか」だったらすぐ答えられたと思うのだけど、
それとは重みのちがう問いで、
全く違う質問に聞こえるのが不思議だった。

そこで思い出していたのが、
ゼミのMLであったこんなやりとり。

確か、「この気持ちは男にしかわからない」「女にしかわからない」
「バブルを生きてないとわからない」とかいう言い方って腹立つよね、
みたいなことが話題になっていたと思う。

体験してることがそんなにえらいのか。
人間には共感というすばらしい能力があるのだから。
体験していない人が体験した人の気持ちを、
当人以上に理解することだってある。

それに対する先生のコメント。
「その通り。ただし『親にしかわからない』だけは例外です。」

# by s_koma | 2008-04-05 00:31

考える人

考える人_b0132867_23423865.jpg
子供のころ「宇宙」とか「恐竜」とかにロマンを感じた人は多いと思う。
私もご多聞にもれず、木星の衛星の名前を全部言えたり(セーラームーン好きだったしね)恐竜をジュラ期と白亜紀に分類できたりした。
それらの知識はたいてい小学生向けの図鑑シリーズや学習マンガから仕入れていたと思う。

さらに私の場合、宇宙や恐竜と並んで、
「即身仏」というものにロマンを感じていた覚えがある。
ミイラというだけで充分オカルティックで興味深いのだが、
エジプトのそれとは違って自ら食事を絶って「ミイラ化」を目指す、
つまり飢えで自殺するという壮絶さに惹かれたのだと思う。

そんなことを思い出しながら読んでいたのが、
井上靖の『考える人』。
ちくま文庫のアンソロジー『名短篇、ここにあり』に入っていた一作なのだが、
先述の即身仏が題材になっているのだ。

新聞社員の主人公は取材に訪れた漁村で、
見世物として各地を回っているという即身仏を見る。
細かい出自は不明で、ただ名前がコウカイ上人であること、
若い時分に人を殺したということがわかっているだけだという。
コウカイ上人の木乃伊には特徴的な点がひとつあり、
両の手を合わせた姿勢であるべきところが、
ロダンの「考える人」のようなポーズなっている。
主人公はその姿に鮮烈な印象を受けるが、
戦後のどさくさの中で即身仏は行方知らずになってしまう。

十数年たって、主人公は即身仏の調査団の一員として東北を廻るが、
コウカイ上人の手がかりは掴めないまま。
気晴らしに仲間達と、コウカイ上人の一生を「創作」する。

人殺しの裁きを恐れて寺に駆け込むが、
部落時代と変らない労働と嘲りの日々。
見返してやろうと即身仏になることを宣言したものの、
いざとなったら怖くなり、慈善事業をして時間をかせぐ。
気づくと衆生の尊敬を集める僧になっていたが、
やはり死ぬのは怖い。
しかしいよいよ入定する段になって、ふと思う。
自分は仏になれるかもしれない。
自分のような人間を救えるかもしれない。
そして息絶えたときは、枯骸生けるが如しであった。
めでたしめでたし、と。

盛り上がる仲間達をよそに、主人公はひとりその続きを考える。
なぜ彼があのような独特の姿勢をしているのか、を説明するために。

『月光に照らされたまま、弘海上人は考えていた。
部落の農家へ産み落とされてからずっと、
どうしてこのように現世は生きにくいかと考え続けていたように、
木乃伊になってからも考えていた。
衆生を済度するどころではなかった。
木乃伊にならなければ生きられなかった自分を、
生きているときと同じように、
木乃伊になってからも考えていたのだ』

木乃伊にならなければ生きられなかった自分。
人々に尊敬され、崇められる自分。
罰されたくない、見返してやりたい、死にたくない、
自分を動かしたのはそんな俗な願望だったはずなのに。

社会的な評価と、自己の意志とのギャップ。
それほど珍しいテーマではないが、
これを語るのが「聖なる存在」の極みとされる即身仏、というのが面白い。
またそこに、逃れられない「生きにくさ」のリアリティがある。

# by s_koma | 2008-04-04 00:06

みかんせい

四月病(なぜかやる気に満ちている!)なのでブログを新しくしてみた。

ついでに、まとまりのない日記的なものは書かんぞーという意地(?)を、
当面忘れてみようと思う次第。
試行錯誤の過程をさらすのがイヤで今まで避けていたのだけど、
不完全な状態をそのまま書いて眺めてみるのも面白いかもな、と。

よくいえば生活臭があり、
悪くいえばとりとめのないブログになることでしょう。

そんなわけで「未完成」です。

# by s_koma | 2008-04-01 23:41